街中に隠れた中山王の城・浦添城跡を歩いてみよう

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街中に隠れた中山王の城・浦添城跡を歩いてみよう

浦添城跡ってどんなところ?

 

沖縄本島中部・浦添市には、「浦添城跡(うらそえじょうせき)」という史跡があります。
観光スポットとしてはちょっとディープな場所ですが、歴史的には大変重要な、知る人ぞ知る城跡です。

 

沖縄の城といえば、琉球王国の中心地であった「首里城」が有名ですが、浦添城の歴史は首里城を大きく上回ります。
浦添城は琉球王国が成立するよりも200年以上前から政治の中心として使われ、琉球王国時代〜近代にかけても多くの歴史的事件に関わってきました。
城の大きさも首里城・今帰仁城についで第3位であり、現在残されている部分だけでも小さな街ならすっぽり覆ってしまうほど巨大な敷地面積を誇っています。
間接的にではありますが、浦添城なくして今の沖縄県は無かったとさえいえるでしょう。

 

それだけ重要な城の跡地でありながら、浦添城跡が観光スポットとして語られることはあまりありません。
何故かと言えば、浦添城跡は現在、浦添市の街にすっぽり隠れてしまっているからです。

 

数百年前まで浦添城がそびえていた場所は現在「浦添大公園」という市民公園になっています。
公園内を探索してみれば、当時の石垣や墓地などの後が確認できるのですが、何も知らなければ外からは単なる公園にしか見えません。
周囲は住宅地やビルが立ち並ぶ普通の街になっているので、初見の方はまさかこんな街中に巨大な城が隠れているとは思わないでしょう。
そのため浦添城跡は、沖縄県内にある他の城跡と比較しても観光客が少なく、玄人好みのディープスポットとなっているのです。

 

歴史的背景にはあまり興味の無い方にとって、浦添城跡は普通の公園と変わらない印象しか無いでしょう。
しかし歴史好きの方にとって、浦添城跡は数百年前の人々の暮らしや考え方を知るための情報の宝庫となります。
観光スポットとしては、かなり好みの別れる場所だと言えるでしょう。

 

 

浦添城は沖縄の歴史に大きく関わってきた

 

浦添城跡を訪れるなら、その歴史や成り立ちについて詳しく知っておいたほうがよいでしょう。
ここでは、浦添城についての基本的な知識をご紹介しておきます。

 

浦添城は、琉球王国の成立よりも遥か昔からこの場所に鎮座していた古城です。
意外に知られていませんが琉球王国が出来る前には沖縄にも「戦国時代」に相当する時代があり、県内各地にいたいくつかの王族が争いを繰り広げていました。

 

そのなかで浦添に居城を築いたのが「舜天(しゅんてん)」という王様で、舜天とその子孫たちが国王を務める「舜天王統」は浦添城を中心に政治を行っていました。
舜天王統はやがて「英祖王(えいそおう)」に浦添城を明け渡し、英祖王統も後に「察度王(さっとおう)」に主権を奪われます。
つまり、浦添城は「舜天王統」「英祖王統」「察度王統」という3つの王統の城として使われ、200年以上に渡って「沖縄の政治の中心地」として大切にされてきたのです。

 

1406年ごろ、後の琉球国王となる「尚巴志(しょうはし)」との戦によって察度王統は滅ぼされてしまったため、政治の中心地は那覇市の首里城に移ります。
しかし要塞としても優秀だった浦添城は取り壊されることなく、琉球王国の役人が住む場所として使われ続けました。

 

それから数百年、第二次世界大戦がはじまった時にも浦添城は意外な活躍を見せます。
何百年も昔に作られた城にも関わらず、浦添城は米軍の侵攻を食い止める日本軍の砦として使われたのです。
浦添城は米軍の激しい攻撃になんと3週間以上も耐え、当時米軍を指揮していたホッジ少将に「この砦を一寸刻みに爆破していく以外に、日本軍を追い出す方法は無い」と言わしめたとされています。
この一件が、浦添城が戦の要として使われた最後の記録となっています。

 

このように、浦添城は沖縄で起こった数々の戦において拠点となってきました。
もしも浦添城が無ければ様々な戦の勝敗が違っていたことでしょう。戦の勝者が違えば、歴史は大きく変わります。
浦添城は沖縄の歴史を大きく動かした立役者であると言っても過言ではないでしょう。

 

 

実は隠れた夜景の名所!

 

浦添城は現在、浦添大公園という市民公園として開放されています。
そのため「浦添城跡」を訪れる人はそう多くありませんが、敷地内には「公園」を訪ねてきた人でいつも賑わっています。
浦添城跡に集まるのはほとんどが地元の方や子供たちではありますが、歴史好きの観光客の姿もゼロではありません。

 

また、浦添城跡は地元民しか知らない隠れた絶景スポットでもあります。
沖縄のお城は敵の姿を見張りやすいよう自然の地形を活かして高台に作られることが多いのですが、浦添城も例外ではありません。
浦添城からは那覇や浦添の街が一望できるようになっています。

 

浦添大公園の設備のひとつとして、展望台も設置されています。
もちろん日中の見学もOKですが、ここの展望台が有名なのは「夜景の美しさ」です。

 

浦添大公園は夜間でも入場可能な公園としても知られており、特に展望台は夜間ライトアップまでされています。
展望台はちょうど複数の街の境目にあるため、ここからは那覇市・浦添市・宜野湾市の夜景が一望できます。
沖縄県内でも夜景が美しいとされる3つの市の夜景が同時に見られる場所は、この展望台を除いてそう多くはありません。

 

 

浦添城跡に関する情報

 

浦添城跡の大部分は現在「浦添大公園」の敷地であり、誰でも無料で利用することができます。
ただし、浦添城の一部に残る王墓「浦添ようどれ」の見学には料金がかかります。
尚、駐車場は無料で利用することが可能です。

 

 

入場料

 

  • 無料

 

※ただし、ようどれ館など一部の施設は有料。

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県浦添市仲間2

 

 

アクセス方法

 

浦添城跡までは那覇空港から車で30分です。
高速道路を利用すると遠回りになってしまうため、下道から行くことをオススメします。

 

那覇空港を出たら那覇西道路→波の上臨港道路を経由して那覇市曙のあたりまで向かってください。
そこから右折して県道82号線に合流、古島インターまで来たら左折して国道330号線に入ります。
浦添市に入るまでしばらく直進し、浦添市大平に着いたら右折して県道38号線へ。
突き当りの安波茶交差点では左折、県道153号線に入ったら、右側に見える山が全て浦添城跡の敷地となっています。

 

 

営業時間

 

  • 24時間営業

 

※ただし、ようどれ館など一部の施設は営業時間あり。

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