世界遺産・園比屋武御嶽の役割とは

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世界遺産・園比屋武御嶽の役割とは

園比屋武御嶽ってどんなところ?

 

園比屋武御嶽(そのひやんうたき)は、琉球王国時代の聖地のひとつです。
琉球人は古来より「御嶽(うたき)」という名前の聖地を信奉しており、神様が宿るという御嶽には事ある毎に祈りを捧げていました。
現在でも沖縄には数千ヶ所の御嶽が残されており、今でも地元の人によって守られている御嶽も少なくありません。

 

園比屋武御嶽は、数ある御嶽の中でも格式が高いとされていた場所です。
なぜなら園比屋武御嶽があるのは首里城の敷地内であり、かつて国王が城を出るときには必ず礼拝されていた御嶽だからです。

 

権限を持たない者が軽々しく御嶽に入らないよう、園比屋武御嶽の入り口には「園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん)」という大きな門が設置されています。
この石門は2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産にも登録されている歴史的な建造物です。

 

 

沖縄で一番見逃しやすい世界遺産

 

園比屋武御嶽石門は世界遺産にも登録されている建造物ですが、観光客のうちかなりの人数が園比屋武御嶽石門に気付かずに通り過ぎてしまいます。
現在沖縄には9ヶ所の世界遺産がありますが、この中で最も見逃しやすい世界遺産といっても差支えないでしょう。

 

観光客が園比屋武御嶽石門を見逃してしまうのは、建っている場所に問題があります。
園比屋武御嶽石門は、昔から観光地として有名で二千円札のモチーフにも使われている「守礼の門」と、言わずと知れた観光名所「首里城」のちょうど中間です。
首里城公園の正面ゲートから入ると、まず色鮮やかな守礼の門が見え、門をくぐった直後に巨大な首里城の石垣が見える形になります。

 

かなり目立つ造形の観光名所2つに挟まれる形になっている園比屋武御嶽石門は、どうしても地味な印象になってしまいます。
赤く漆塗りされた守礼の門や首里城とは違い、園比屋武御嶽石門は灰色の岩を削りだして作られた門なので、どうしてもインパクトに欠けるのです。
そのため、園比屋武御嶽石門が世界遺産だということにすら気付かず、まるでベンチのように石門に座って休憩している人の姿もしばしば…

 

そんな不遇な扱いを受けている園比屋武御嶽石門ですが、実際にはとても貴重な歴史的建造物です。
現在残っている石門は戦後に復旧されたものですが、出来る限り元の素材を利用して作られているため、ところどころは数百年前から残ったままの状態なのです。
園比屋武御嶽石門をよく見てみると、白っぽい石と黒く摩耗した石に分かれていることに気付くと思います。
黒く摩耗した石の部分は、琉球王国時代から残っている大変貴重な石門の跡なので注視してみると面白いです。

 

園比屋武御嶽石門は、守礼の門を抜けてすぐの場所、左手側を見ているとすぐに見つかります。
たしかに見逃しそうになる気持ちもわかりますが、ここは世界的にも貴重な文化遺産なので見逃すともったいないですよ!

 

 

実は園比屋武御嶽石門の後ろにある森こそが重要

 

少しややこしい話になってしまいますが、世界遺産に登録されているのは園比屋武御嶽石門であって、園比屋武御嶽ではありません。
「園比屋武御嶽石門」とは「園比屋武御嶽」という聖域の入り口に建つ門の名前であって、厳密に言えば聖域そのものではないのです。

 

園比屋武御嶽石門の周囲をよく観察してみると、石門の背後に森があることがわかります。
実はこの森こそが琉球の先人たちが崇めた聖域「園比屋武御嶽」の本体なのです。

 

もともと園比屋武御嶽は国王でも気軽に立ち入れないほど格式高い聖域であったため、かつての琉球王国の人々は石門を隔てた外側から森に向かって祈りを捧げていました。
つまり園比屋武御嶽石門は、聖域と人を隔てるための壁であると同時に、人々が聖域に向かって祈るための礼拝所でもあったわけです。

 

そうした背景を知っていれば、園比屋武御嶽石門の見え方も変わってくるでしょう。
確かに、歴史的に重要なのは世界遺産に登録されている「園比屋武御嶽石門」ですが、宗教的に重要なのは石門ではなく「園比屋武御嶽」の聖域そのものなのです。

 

ちなみに、園比屋武御嶽の森は沖縄戦で大部分が焼き尽くされてしまったため、かつてほど広大な森は残っていません。
現在は一部遊歩道が整備されているので観光客でも立ち入ることができますが、地元の人たちによって聖域としての格は保たれているので森を汚したりしないように心掛けて見学しましょう。

 

 

園比屋武御嶽に関する情報

 

園比屋武御嶽及び園比屋武御嶽石門は、首里城公園の敷地内にあります。
首里城公園でも無料エリアとされている部分にあるので、入場料は一切かかりません。
ただし、首里城公園は無料エリアにも営業時間があるので、時間に遅れると入れないので注意しましょう。

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県那覇市首里当蔵町3

 

 

アクセス方法

 

那覇空港からは、車かモノレールで行くのがオススメです。
車で行く場合は、首里城公園の駐車場(有料)に停めてから歩いて向かいます。
首里城と守礼の門の中間地点にあるので、駐車場からも徒歩3分ほどで到着できます。

 

モノレールで行く場合は、那覇空港駅から乗って首里駅で下車します。
首里駅から園比屋武御嶽までは徒歩での移動になりますが、約15分ほどで到着します。
合計移動時間は45分程度、運賃は大人330円、子供170円となります。

 

 

営業時間

 

  • 4月〜6月 8:00〜19:30
  • 7月〜9月 8:00〜20:30
  • 10月〜11月 8:00〜19:30
  • 12月〜3月 8:00〜18:30

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