世界中で2ヶ所しか確認されていない謎の現象!「塩川」は塩水が沸き出す不思議な川

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世界中で2ヶ所しか確認されていない謎の現象!「塩川」は塩水が沸き出す不思議な川

塩川ってどんなところ?

 

沖縄県には、世にも珍しい「塩水が沸き出す川」があります。
名前はそのまま「塩川(スガー)」といい、地質学的にとても貴重な場所として注目されています。

 

塩川は川幅わずか4mほどの小さな川ですが、流れる水はなぜか塩水。
毎秒100リットルを超える湧水量がありながら、その水が全て塩水で構成されているという面白い川です。
一見すると何の変哲もない泉に見えますが、その水を少し手にとって舐めてみると確かにしょっぱいことが分かります。

 

実は「塩水が沸き出す川」というのは世界的に見てもかなり貴重なんです。
塩水が沸き出す川は、これまで世界中で沖縄とプエルトリコの2ヶ所でしか見つかっていないんです。
あまりにも貴重な場所なので、塩川は昭和47年に国の天然記念物にも指定され、大切に保護されています。

 

観光客はあまり訪れないちょっとディープな場所ですが、いつでも無料で見学できますので気になる方はぜひ訪れてみてください。

 

 

どうして塩水が沸き出すのかは今でもわかっていない!?

 

塩川は「本部の七不思議」なんて呼ばれることもあります。
実はどうしてこの場所から塩水が沸き出しているのか、その原因は今でも解明されていないんです。

 

イスラエルの「死海」などに代表されるように、塩分の高い水域というのは通常「降水量の少ない乾燥した地域」に現れるものだと言われています。
もともと岩塩などの塩分を含んでいた水域が、猛暑によって大部分の水分を蒸発させることで塩水に変化するわけです。
しかし、日本のように降水量が多い地域でこのように塩分濃度の高い水が沸き出すことはあり得ないと考えられていました。
その理論を覆してしまったのが、沖縄県の塩川という存在だったのです。

 

塩川は地下の鍾乳洞から湧き出しており、湧き水が塩分を含む秘密はこの鍾乳洞内にあると考えられています。
鍾乳洞内に大量の岩塩がある説や、地下で海と繋がっている説など様々な説がありますが、未だ確定的な根拠は得られていません。

 

 

塩川の向かいは天然のビーチになっている

 

塩川は全長300m程度の短い川です。
水源から川の先端まで歩いても10分とかからないでしょう。
川沿いには遊歩道も設置されているので、興味のある方は川沿いを散歩するのもオススメです。

 

川に沿って歩いていくと、その終点は海に繋がっています。
塩川と繋がる海岸は「塩川ビーチ」と呼ばれ、昔から地元民に愛されるビーチとなっています。

 

塩川ビーチは天然の砂浜で、遊泳や釣りを行う方もいらっしゃいます。
ただし手付かずの海岸なのでライフセーバーやクラゲ防止ネットなどは全くありません。
塩川を見学しつつお散歩するには楽しいビーチですが、あまり海遊びには適していない浜なので気を付けて遊びましょう。

 

 

塩川に関する情報

 

塩川は天然記念物なので、現状を著しく変更するような行為を行うと罰せられます。
具体的には、塩川にあるものを持ち出したり、岩や植物を破壊するような行為は禁止となります。
ちょっと水に触ってみたりする程度なら問題ありませんが、塩川を汚すような行為は控えましょう。

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県国頭郡本部町崎本部塩川原

 

 

アクセス方法

 

塩川までは、那覇空港から車で2時間ほどかかります。
バスでも行けますが本数が多くないので、車で行くのが最適です。

 

那覇空港を出たら那覇空港自動車→沖縄自動車道(高速道路)を使って許田ICへ。
そこから国道58号線を使って北上し、21世紀の森公園を超えたところで左折して国道449号線に入ります。
あとは道なりに進んでいけば、右手側に「塩川」と書かれた表示が見えるはずです。
入口が少し分かりづらいので、見逃さないようにスピードを落として走りましょう。

 

 

服装について

 

特に制限はありませんが、虫が多いので虫よけスプレーをしていったほうが良いでしょう。
足元を蚊に刺されることがあるので、長ズボンを履いていったほうが良いかもしれません。

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