沖縄戦の悲痛な記録を目の当たりにする…ひめゆりの塔

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沖縄戦の悲痛な記録を目の当たりにする…ひめゆりの塔

ひめゆりの塔ってどんなところ?

 

沖縄は日本でも唯一の「地上戦」を経験した土地です。
第二次世界大戦の末期となった1945年、沖縄県では日本軍と米軍との間で激しい戦いが繰り広げられました。

 

数多くの死傷者を出した沖縄戦では、看護の人手不足を解消するために多くの沖縄の若者たちが「学徒隊」として動員されました。
なかでも最も有名なのが沖縄陸軍病院の看護要員として活躍した「ひめゆり学徒隊」です。

 

ひめゆり学徒隊は沖縄戦集結ギリギリまで人々を救うために過酷な環境のなか看護に従事していました。
しかし記録によれば、結成当初合計240人いたひめゆり学徒隊は、終戦のころには104人まで減ってしまったといいます。

 

戦争の歴史に翻弄され、命を落としてしまった彼女たちの魂を慰めるために建てられたのが「ひめゆりの塔」です。
ひめゆりの塔が建っているのは、沖縄戦当時ひめゆり学徒隊が勤務し、最も多くの犠牲者を出した「伊原第三外科壕跡」がある場所です。
ここにひめゆりの塔を建てたのは、単なる慰霊碑としてではなく、今後二度とこのような悲しい事件が起こらないようにという「平和への願い」が込められているといいます。

 

そのため、ひめゆりの塔には年間を通して多くの修学旅行生が「平和学習」のために訪れます。
終戦から数十年が経ち、生き証人が減ったことで現実味を失ってきている戦争の記憶。
しかしひめゆりの塔の存在は、戦争の恐ろしさを後世に伝えるために重要な役割を果たしているのです。

 

 

沖縄県で最も有名な戦跡のひとつ

 

沖縄戦の被害は沖縄県全域に及びましたが、特に沖縄本島南部地区は「激戦地」と呼ばれ、その被害も凄惨たるものでした。
ひめゆりの塔が建つ糸満市は特に被害の大きかった場所のひとつで、ここには終戦から長い時間の経った現在でも数多くの戦跡が残されています。

 

実は糸満市に建つ慰霊塔はひめゆりの塔だけではなく、この周辺には地図に記載されているだけでも100を超える慰霊塔・慰霊碑があります。
これだけ多くの慰霊塔がありますが、ひめゆりの塔だけが全国的にも有名で、周辺にはお土産屋さんまで設置されるほど人気の観光スポットとなっています。

 

どうしてひめゆりの塔だけがこれほど有名なのかといえば、最も大きな要因は「作品の題材として取り上げられることが多い」からでしょう。
ひめゆり学徒隊のエピソードはこれまで、小説・マンガ・映画・ミュージカルなど様々な作品の題材に使われており、沖縄戦を語る上で最も有名な悲劇として有名なのです。
そのため、それぞれの作品を観て当時の悲劇を知った方が慰霊に訪れることが多くなり、他の慰霊塔に比べて観光客が多くなっていきました。

 

観光客が多いことで整備も進み、ひめゆりの塔には当時の状況を伝えるための「ひめゆり平和祈念資料館」が併設されました。
ひめゆり平和祈念資料館は平和学習に役立つ施設として、県内外から多くの学生が訪れます。
資料館ではリアルな戦争の記録を目の当たりにすることで、大人も子供も関係なく、現在の平和のありがたさを実感することができます。

 

 

ひめゆりの塔の周囲にはお土産屋さんも多い

 

ひめゆりの塔は慰霊塔としては珍しく、周囲に数多くのお土産屋さんを備えた場所です。
他の慰霊塔・慰霊碑にはお土産屋さんはおろか、管理者すら常駐していないという現状があるなかで、ひめゆりの塔だけは「観光地」としての一面が強く見られます。

 

慰霊塔の周囲でお土産を買うというのも不思議な感覚かもしれませんが、こうしたお土産屋さんの存在がひめゆりの塔を守っています。
他の慰霊塔に県外からの観光客が集まりにくいということからも分かる通り、慰霊塔は観光客にとってハードルの高い場所なのでしょう。
しかしお土産屋さんが集中し、観光バスも多く停まるひめゆりの塔だけは、今でも多くの人が集う稀な慰霊塔となっているのです。

 

観光で慰霊塔に行くのはハードルが高いと感じる方でも、ひめゆりの塔なら他の慰霊塔に比べて入りやすいかと思います。
ひめゆりの塔にはいつでも人がたくさんいますし、お土産屋さんに集まる人たちのおかげで賑やかなので、暗い雰囲気にならず敷地内を見学することができます。
観光地として整備されているからこそ、戦争の記憶を学ぶための場所が守られているといえるでしょう。

 

また、団体さんだとどうしても戦争関係の記録を見るのは苦手だという方も出ると思います。
そうした方は、他のメンバーが戻ってくるまでお土産屋さんでお買い物しながら待っているということもできますよ。

 

 

ひめゆりの塔に関する情報

 

ひめゆりの塔の敷地内には、当時の戦争の歴史を伝える「ひめゆり平和記念資料館」が併設されています。
入口に建つひめゆりの塔から資料館までは一本道になっており、敷地内をぐるりと一周して出てくるルートになっているため、見学には1時間ほど要します。
意外に長い時間歩くことになるので、歩きやすい靴を履いていったほうが良いかもしれません。

 

 

入場料

 

  • 大人 310円
  • 高校生 210円
  • 小中学生 110円

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県糸満市字伊原671-1

 

 

アクセス方法

 

ひめゆりの塔までは那覇空港から車で約30分です。
高速道路の通っていない場所にあるため、基本的に一般道を使って移動します。

 

那覇空港を出たら国道331号線を使って糸満市向けに南下します。
あとは道なりに進むだけで到着するので、そのまま30分ほど移動を続けてください。
糸満市伊原地区に入ったら、左手側に見えるのがひめゆりの塔の入り口です。

 

公共機関で行く場合は、まず那覇空港からモノレールに乗って赤嶺駅まで行きましょう。
そこから徒歩1分で赤嶺駅バス停まで移動、89番糸満線に乗車してください。
終点の糸満バスターミナルについたら、82番・108番のいずれかに乗り換えてひめゆりの塔前バス停で下車です。

 

 

営業時間

 

  • 9:00〜17:25(最終受付17:00)

 

年中無休

 

 

服装について

 

特に服装の制限はありませんが、意外と長い距離を歩くので歩きやすい靴でいきましょう。

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