あまりの絶景に言葉を失う…沖縄八景のひとつ「嵐山展望台」

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あまりの絶景に言葉を失う…沖縄八景のひとつ「嵐山展望台」

嵐山展望台ってどんなところ?

 

沖縄本島北部に位置する名護市には「嵐山」と呼ばれる場所があります。
嵐山という地名は京都の有名観光地と偶然にも同じ名前ですが、特に関わりはありません。
しかし、沖縄の嵐山も京都に負けないくらい素晴らしい絶景スポットであることは間違いないでしょう。

 

沖縄の嵐山の見どころは、展望台から見える景色の美しさです。
景色を見渡すために作られた嵐山展望台はコンクリート製2階建ての簡素な建物ですが、ここからの絶景を見渡すためにはこのサイズの建物で充分です。
展望台からは、羽地内海に浮かぶ島々が一望でき、ちょうど日本三景の「松島」にもよく似た風景を織り成しています。
松島と違うのは、沖縄の海特有のサンゴの砂浜のおかげで海が何色もの美しい碧に分かれているところです。

 

実は沖縄県にも昔から「沖縄八景」と呼ばれる8ヶ所の絶景スポットがあり、嵐山は沖縄八景のひとつに数えられています。
日本にいるとは思えないような海の色、そして手付かずの島々が浮かぶ絶景に、沖縄の海など見慣れているはずの地元民でも思わず言葉を失ってしまいます。

 

 

どうしてこんなに美しいスポットに人がいない?

 

嵐山展望台は、沖縄本島の絶景スポットを並べても3本の指に入るほどの絶景スポットだといっても過言ではありません。
沖縄には絶景スポットと呼ばれる観光地がいくつもありますが、そのどこにも嵐山展望台は負けていません。

 

しかし不思議なことに、嵐山展望台はほとんど人が訪れないスポットです。
シーズンオフなら駐車場にも車は全く無く、展望台も貸切状態。穴場と言ってしまえばそれまでですが、あまりにも人がいなくて異様な雰囲気すらあります。
これだけ人が来ないなら大した絶景でもないのかな…と思われるかもしれませんが、きっと展望台からの眺めを見れば、「どうしてこんなに美しい絶景スポットに人が来ないの!?」と疑問に思う方がいるかもしれません。

 

本来なら嵐山展望台から見える絶景の美しさについてだけをご紹介したいところですが、これから実際に訪れるという方を騙す形になってもいけないので「どうして嵐山展望台に人が来ないのか」についてもご説明しておかなければならないでしょう。
結論からいえば、沖縄県民にとって嵐山展望台は「なんとなく縁起の悪い場所」というイメージが少なからずあるからです。

 

その理由は、検索サイトで「沖縄 嵐山」と検索してみれば一発でわかるかと思います。
実は嵐山という土地は「心霊スポット」「事件現場」として語られることが多く、知っている人はあまり寄り付かない、知らない人は山奥すぎて気づかないという悪循環の中にある場所なのです。
観光雑誌などに嵐山展望台が載ることもありますが、観光客が実際に行ってみようとしてインターネットで検索すると「心霊スポット」としての情報ばかりが出てきてしまうので躊躇してしまうようです。

 

しかし嵐山はネット上で書かれているような恐ろしい場所ではないということを明記しておきます。
そもそも嵐山が心霊スポット扱いされるようになったのは1930年代と1970年代に起こった2つの事件がきっかけなのですが、それぞれの事件はとっくの昔に終息しています。
事件そのものも嵐山という土地で起こったというだけで、嵐山展望台が事件現場というわけでも決してありませんので、そもそも心霊スポットとは関係ないのです。

 

ただ、肝試し目的で事件現場に行こうとする方が、目印として「嵐山展望台の近く」なんて言ってしまったがために、間違った情報が流れているに過ぎません。
本当に嵐山展望台の近くが事件現場になったのではなく、そもそも畑地であるこのあたりには嵐山展望台以外の目印が無いというだけのことなのです。

 

嵐山展望台は本当に素晴らしい絶景スポットです。
これほどの景勝地が、根も葉も無い噂のために人の寄り付かない場所になってしまっているということは嘆かわしいことです。
沖縄でもトップレベルの美しさを持つ景観を目の当たりにしたいという方は、ネット上の情報の惑わされずぜひ実際に訪れてみてください。

 

 

展望台の1階部分はお土産屋さんになっている

 

嵐山展望台にはほとんど人が訪れない!なんて言いましたが、それはあくまで観光客のお話です。
そもそも嵐山展望台の1階部分はお土産屋さんになっていて、そこには地元のおじちゃんおばちゃんが店員として常駐しているので安心してください。
沖縄には山奥にあって常駐するスタッフもほとんどいない廃墟状態の展望台が少なからずありますが、嵐山展望台にはちゃんと人がいるだけ安全なくらいです。

 

1階のお土産屋さんには、名護市の特産品を中心に素朴な土産物が売られています。
実は嵐山はパインの名産地でもあるのですが、収穫シーズンになると嵐山展望台でも新鮮なパインをまるごと購入することができるようになります。
その他には、このあたりで取れるお茶なども販売されているので、時間のある方はここでお買い物をしていくのもよいでしょう。

 

嵐山展望台の周囲は、見渡す限りの畑地になっています。
特産品のパイナップルを始め、茶畑や観賞用の花など、様々な農作物が植えられているのどかな村です。
畑で収穫された作物の一部はそのまま嵐山展望台に持ち込まれるようで、お土産屋さんというよりも地域と密着した直売所というイメージのほうが近いかもしれません。
品数こそ多くはありませんが、親切なお店の方のお話を聞きながらのお買い物もなかなかオツですよ。

 

 

嵐山展望台に関する情報

 

嵐山展望台は入場無料です。
お土産屋さんの2階部分が展望フロアになっている形ですが、階段は外側にあるのでお土産屋さんに入らなくとも展望台には行けます。
もちろん、何も言わずに登ったからといってお店の方に何か言われるようなことも無いのでご安心ください。
地域のことについて何か知りたいことがあれば、1階のお土産屋さんの店員さんに尋ねてみましょう。
きっと親切に嵐山のことを教えてくれるはずですよ。

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県名護市呉我1460-2

 

 

アクセス方法

 

嵐山展望台は、那覇市から車で2時間ほどの場所にあります。
直通で行けるバスはありませんので、レンタカーを借りて出発しましょう。

 

那覇空港から沖縄自動車道(高速道路)に乗り、有料区間を走って許田ICで降りると名護市に到着します。
そこからしばらくは国道58号線を北上、伊差川(西)交差点で左折して国道505号線に出るまで直進します。
海が見えたら国道505号線に出た合図なので、突きあたりを右折、そこから3本目の脇道を左折して山を登ります。
あとは道なりに進んでいけば、右手側に嵐山展望台が見えてくるはずです。
脇道に入るところを1本でも間違えると絶対にたどり着けないので、注意しながら進んでみてくださいね。

 

 

営業時間

 

  • 2月〜11月 9:00〜18:00
  • 12月〜1月 9:00〜17:30

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