どうしてお墓が観光地に?玉陵とは一体何?

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どうしてお墓が観光地に?玉陵とは一体何?

玉陵ってどんなところ?

 

那覇市には「玉陵(たまうどぅん)」という場所があります。
観光雑誌にもよく掲載されている有名な場所ですが、ここを訪れた観光客は少し困惑します。
ハッキリ言って玉陵は楽しい場所でも無ければ、絶景スポットというわけでもありません。

 

この場所を訪れた観光客が目にするのは、大きな石造りの墓石だけです。
実は玉陵は琉球王国の歴代国王が葬られているお墓であり、もともとは観光スポットというわけでもなかったのです。
しかし、不思議なことに玉陵には毎日多くの観光客が詰めかけます。

 

地元の歴史好きくらいしか訪れることのなかった玉陵が、全国区の観光スポットに押し上げられたのは2000年のことでした。
当時、玉陵は首里城や識名園などと共に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたのです。
知識の無い人が見ても「大きなお墓」程度の印象しか受けないかもしれませんが、実のところ玉陵は歴史的に大変貴重な場所なのです。

 

しかし元来が墓地ですから、玉陵を観光スポットとして楽しめるかどうかは人によります。
歴史的な建造物に興味があるという方なら玉陵も楽しめるかと思いますが、あまり文化財などに興味が無いという方なら退屈かもしれません。

 

 

歴史的にとても貴重なお墓

 

玉陵は琉球王国の要人しか入ることのできなかった由緒ある墓地です。
敷地内には玉陵に入る資格を持つ人間について書かれた碑文が残っており、この碑文そのものも1501年に建てられた貴重な文化財として知られています。

 

玉陵の碑文によれば、ここに入ることができるのは第三代琉球国王の尚真王と、その妃や親族だけであるとされています。
ただし尚真王の死後、その子供である第四代琉球国王の尚清王によってこの碑文の内容は破棄されたため、その後は碑文で認められていない王族や歴代国王も玉陵に入ることになりました。
つまり玉陵は、琉球王国を動かしていた偉人たちがまとめて葬られている場所でもあるわけです。

 

また、墓の造り自体もかなり珍しいものだとされています。
日本人が一般的に想像するような墓地とは違い、玉陵は「破風墓(はふばか)」という様式で造られています。
破風墓は沖縄特有のお墓の形で、三角形の屋根や門などがついており、まるで小さな家のような造りのお墓です。

 

沖縄ではどこでも見られる破風墓ですが、実は沖縄で最初の破風墓と言われているのが玉陵なのです。
さらに、玉陵は県内で最も巨大な破風墓としても知られており、「沖縄のお墓の元祖」とも言うべき存在です。
現在の沖縄県民の死生観や墓場の概念の構築に、玉陵の存在が大きく関わっていたことは疑うまでもありません。

 

ちなみに玉陵は世界遺産に登録されているだけでなく、国の重要文化財にも指定されています。
首里城などに比べると観光スポットとしては不人気ですが、歴史的に貴重な場所であることは間違いありません。

 

 

実は珍しい!お墓の上に建つシーサー

 

観光スポットとして楽しむためにはちょっと知識が必要な玉陵。
ですが、玉陵には素人目に見ても珍しいと分かる部分がひとつあります。

 

それは、3つある玉陵の石室の上に配置されたシーサーの姿です。
厳密に言えばこれは「石獅子」というシーサーのご先祖さまのようなものですが、魔物を追い払うという役割などはシーサーと全く同じです。

 

沖縄にはどこにでもシーサーがいるイメージがあるかもしれませんが、実は玉陵のように「墓地にいるシーサー」というのはとても珍しいんです。
シーサーは玄関や自宅の門などに置かれるのが一般的で、普通のお墓にはシーサーは置かれません。
沖縄で最も古い墓地にシーサーが建っているということから、琉球王国時代のシーサーは現在とは扱いが少し違ったことが推測できます。

 

玉陵に立っているシーサーは、玉陵のイメージキャラクターのような扱いをされています。
現在のシーサーのように焼き物で作られているのではなく、大きな石を削りだして作った玉陵のシーサーは県の有形文化財にも登録されている彫刻品です。
シーサーは高いところにあるので、見逃さないように注意して探してみてください。

 

 

玉陵に関する情報

 

玉陵は、首里城のすぐ近くにあります。
首里城からタクシーで移動しても500〜600円程度の運賃で移動可能です。
ただし徒歩圏内なので首里城から歩いて移動する観光客の方が多いです。
状況によって移動手段を使い分けてください。

 

 

入場料

 

  • 高校生以上 300円
  • 中学生以下 150円
  • 小学校就学前 無料

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

那覇市金城町1-3

 

 

アクセス方法

 

那覇空港からだとモノレール+徒歩の移動が効率的です。
車で行く場合は首里城の駐車場を利用しましょう。

 

モノレールの場合、那覇空港駅から乗って終点の首里駅で下車します。
そこから首里城方面へ歩き、20分ほど歩けば玉陵に到着です。
首里城からは徒歩5分ほどの場所なので、首里城と合わせて見学するのがオススメです。

 

 

営業時間

 

  • 9:00〜18:00

 

※年中無休

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