雄大にそびえる要塞!今帰仁城跡を楽しむ秘訣とは

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雄大にそびえる要塞!今帰仁城跡を楽しむ秘訣とは

今帰仁城跡ってどんなところ?

 

今帰仁城跡は、沖縄本島北部の本部半島にそびえる琉球王国時代の城跡です。
その歴史は古く、琉球王国が成立する前にこの一帯を支配していた「北山王(ほくざんおう)」の居城として使われていました。
北山王の国は琉球王国を築いた「中山王(ちゅうざんおう)」によって滅ぼされてしまいますが、今帰仁城跡はその後も琉球王国の要所として使い続けられました。

 

後の琉球王国が今帰仁城跡を破壊せずに残しておいたのは、今帰仁城跡があまりにも優れた要塞だったからです。
今帰仁城跡の大きさは沖縄県内に残る城の中でも最大級で、自然の地形を利用した城の設計はまさに難攻不落そのものでした。

 

それだけ堅牢な城だったため、今帰仁城跡は築城から600年以上が経過した現在でも同じ場所に鎮座しています。
もちろん老朽化に伴う復旧作業は常に行われていますが、戦争でほぼ全ての形を失ってしまった首里城に比べると、今帰仁城跡はかなりの部分が当時と変わらず残っていると言えます。

 

ちなみに今帰仁城跡は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されている城のひとつです。
観光客の起点となる那覇市からはやや遠くに位置していますが、それでも毎年多くの観光客を集める人気スポットとなっています。

 

 

今帰仁城跡から望む東シナ海の絶景

 

今帰仁城跡は城跡そのものも雄大ですが、城内最上段に位置する「御内原(おうちばる)」から望む眺望は県内でも屈指の絶景です。
眼下にはほとんど開発されていないジャングルが広がり、視線の先にはリーフの段差により水色と藍色の2色に輝く東シナ海が見えます。

 

時折サラサラと聞こえてくる水の音は、今帰仁城跡のすぐ脇を流れる志慶真川(しげまがわ)から流れています。
今帰仁城跡からは、海・森・川という様々な自然が織りなす元始的な光景が望めるのです。
そこへ今帰仁城跡の石積みの姿も相まって、まるでファンタジーの世界を見ているような錯覚にすら囚われます。

 

ただし北山王がこの場所に城を築いたのは、単に景色が良いからということではありません。
当時の沖縄はたびたび戦の繰り返される戦国の世だったため、北山王は敵の姿を視認しやすい高台に城を築いたのだといいます。

 

時は巡り、もともとは戦術目的で作られた城の景観が、今では観光客のための絶景スポットとして愛されるようになりました。
単なる絶景スポットとして楽しむのも良いですが、当時の王様の気持ちを考えながら景色を眺めると、また違ったものが見えてくるかもしれません。

 

 

桜祭りの季節が特にオススメ!

 

今帰仁城跡の絶景を楽しむなら、1月下旬〜2月初旬にかけての時期が断然オススメです。
実は今帰仁城跡は県内屈指の桜の名所としても知られており、この時期には今帰仁城跡にて盛大な桜祭りが催されるからです。

 

城内に立ち並ぶ桜の木が満開の花を咲かせる時期は、普段の今帰仁城跡とは一味違った美しさを見せてくれます。
また、桜祭りの期間中は夜間のライトアップが行われるため、桜だけではなく今帰仁城跡そのものも美しく光り輝きます。

 

ただし、注意したいのは「沖縄の桜はとても気まぐれ」だという点です。
沖縄の桜は他県でよく見られる「ソメイヨシノ」ではなく、「カンヒザクラ」というちょっと変わった品種です。
カンヒザクラは寒さによって花の咲き具合が左右されるため、木全体を覆うほどの桜が咲くこともあれば、ひとつの木から数えるほどの花しか咲かない年もあるのです。

 

そのため、桜祭りの時期に合わせて行ってもほとんど桜が咲いていない…なんてケースも少なくありません。
傾向として、沖縄が例年よりも寒い時期には満開になることが多いため、桜祭りの時期に合わせるかどうかは気温次第で変更したほうが良いでしょう。

 

 

今帰仁城跡に関する情報

 

今帰仁城跡は桜祭りの時期になると駐車場が足りなくなるので注意しましょう。
桜祭りのときだけ少し離れたところに臨時駐車場が用意されますが、それでも満車になってしまうことが多いため、車を停めるのに1〜2時間かかることもザラです。
ぜひ一度は見てほしい今帰仁城跡の桜祭りですが、時間に余裕が無い方は桜祭りの時期を避けたほうが無難です。
一般の時期なら、駐車場が満車になることはほとんどないので安心してください。

 

 

入場料金

 

  • 大人 400円
  • 小学生〜高校生 300円
  • 小学生未満 無料

 

※ 駐車場 無料

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101

 

 

アクセス方法

 

今帰仁城跡は那覇から80q以上離れた本部半島の端にあり、バスで行くと少し時間がかかりすぎてしまうためレンタカーで行くことをオススメします。
まず那覇空港自動車道に入り、そこから沖縄自動車道(高速道路)に合流して北上するルートが最短です。
沖縄自動車道の北端である許田ICまで行ったら、そこからしばらくは国道58号線を使って北上します。
直行するなら名護市で県道84号線に入るルートが最短ですが、あえて海洋博公園側の道を通ると大通りから行けるので間違えにくいです。
海洋博公園と今帰仁城跡は5q程度しか離れていないので、2ヶ所同時に見学するなら海洋博公園から優先すると道が分かりやすいでしょう。

 

 

営業時間

 

  • 8:00〜18:00(最終受付17:30)

 

※ 年中無休

 

 

服装について

 

今帰仁城跡は大昔の戦に使われていた地形がそのまま残ったお城なので、ハッキリ言ってかなり険しいです。
一応観光客用の道は整備されていますが、それでも段差のキツイ階段が延々と続くので、少し体力が必要になります。
そのため、今帰仁城跡の見学には出来るだけ歩きやすい靴を選ぶようにしましょう。
地面も基本的に岩場なので、ハイヒールで登ろうとすると後悔することになります。

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