沖縄県平和記念資料館で沖縄戦を学ぶ

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沖縄県平和記念資料館で沖縄戦を学ぶ

沖縄県平和祈念資料館ってどんなところ?

 

1945年、沖縄県では日本国内で唯一の「地上戦」が起こりました。
第二次世界大戦で大きな被害を受けたのは日本全国どこでも同じことですが、沖縄県だけが「米軍の上陸」による戦争を経験したのです。

 

戦争の恐ろしさを身をもって体感した沖縄県民は、二度とこのような悲しい戦が起こらないようにと、平和を祈るための施設をいくつも作りました。
そのひとつが、沖縄本島糸満市にある「沖縄県平和祈念資料館」です。

 

沖縄県平和祈念資料館は、戦争の犠牲になった人々の魂を慰める「慰霊」の役割を持つと共に、当時の凄惨な状況を後世に伝えるため設立しました。
戦争がどのような悲しみをもたらしたのかを正しく記録し、戦争を教訓として恒久的な平和を願うための施設です。

 

資料館のなかに入ると、沖縄戦当時の記録や遺物が多く展示されています。
常設展では「住民の目から見た沖縄戦」が紹介されており、平和に暮らしていた人々が突然戦争に放り出されることの恐ろしさを伝えてくれます。

 

沖縄県民なら誰もが聞いたことのある言葉ですが、沖縄戦のことを当時の人々は「鉄の暴風」と表現したといいます。
「鉄の暴風」とは「暴風が吹き荒れるように飛び交う弾丸」を表す言葉で、そんな中で生き延びようとした沖縄県民の苦悩は想像するに難くありません。
沖縄県平和祈念資料館では、そんな「鉄の暴風」の凄まじさや恐ろしさを体感することができます。

 

一見平和になったように見える現代ですが、世界にはまだまだ戦争をしている国があります。
日本も決して無関係ではなく、その被害をいつ受けるかもわからない状況が続いているのです。
私たちの国が再び「鉄の暴風」に襲われないためには、ひとりひとりが平和の重みを知ることが大切だといえるでしょう。
沖縄県平和祈念資料館は、私たちが享受している平和の大切さを学ぶことに役立ちます。

 

 

「145人の証言文」は圧巻

 

沖縄県平和祈念資料館の2階常設展には、145冊の本が置かれているスペースがあります。
それぞれの本が開かれた状態で台に置かれ、少し異様な空気を醸し出しています。

 

この本は通称「145人の証言文」と呼ばれています。
実はここにある本は全て、実際に戦争を体験した方たちによる証言が記録されている証言文なのです。

 

政治や宗教観に関係なく、「実際に戦争を見て感じたこと」だけが書かれた本。
終戦から数十年が経ち、戦争の生き証人が少なくなってきた現代においてこの145冊はかなり貴重な文書だといえます。

 

戦争を体験した145人が実際に証言したことだけが書かれた本なので、その内容は衝撃的なほどにリアルです。
「目の前で親が殺されてしまった」「生まれ育った村が死体で一杯になっていた」など、証言文にはハッキリ言ってかなりショッキングな内容が記載されています。

 

しかし、「体験者の生の声」以上に戦争の恐ろしさが伝わる資料は他にありません。
ほんの数十年前、自分が今立っている場所で何が起こっていたのか、そしてその悲劇が今後もまだ起こり得るのだということを知れば、今の平和がどれだけありがたいのかを再確認できることでしょう。
証言文を読み終えて資料館を出るころには、来た時よりも少しだけ世界が色鮮やかに見えるかもしれません。

 

 

「平和の礎」を見て平和の大切さを知る

 

沖縄県平和祈念資料館の外には「平和の礎(へいわのいしじ)」が建っています。
厳密には資料館とは別施設になりますが、資料館を訪れた方は合わせて平和の礎を見学していく方が多いです。

 

平和の礎は、糸満市でも最大級の慰霊碑のひとつです。
慰霊碑・慰霊塔といえば「ひめゆりの塔」が有名ですが、規模だけで言えばこちらの平和の礎の方が大きいです。

 

平和の礎は屏風状の石板の集まりです。
全部で118基の石板があり、それぞれに沖縄戦で犠牲になった人の名前が刻まれています。

 

平和の礎は「沖縄戦で犠牲になった全ての人」の名前を刻むために作られた慰霊碑です。
現在刻まれているだけでもその数は20万人分に及び、犠牲者の氏名が明らかになるたびに追加されていきます。
沖縄では今でも戦争で亡くなった方の持ち物が発見され、そこから犠牲者の氏名が判明することがあり、戦争の犠牲者の名前はじわじわと増えていっています。

 

「戦争でたくさんの人が亡くなった」ということは誰もが知っていることですが、その人数をこうして視覚的に確認できる機会はそうありません。
今まさに自分が立っているこの土地でこれだけたくさんの人間が犠牲になったのだと知ることは、アナタにとっての「戦争」のイメージを大きく変えることになるでしょう。

 

 

沖縄県平和記念資料館に関する情報

 

沖縄県平和記念資料館は、沖縄戦跡国定公園の敷地内にあります。
付近には100を超える慰霊塔があり、観光スポットというよりは平和学習や慰霊祭のときに訪れる方が多いです。

 

基本的に入場料がかかりますが、6/23の慰霊の日は入場無料になる他、県内に在住する小学生〜高校生が平和学習目的で入場する場合は事前申請すれば無料で入場できます。
その他、特別な許可を受けた方なら入場料が免除になる場合がありますので、詳しくは沖縄県平和記念資料館にお問合せください。

 

 

入場料

 

  • 大人 300円
  • 子供 150円
  • 未就学児 無料

 

※学生は子供料金となります。

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県糸満市字摩文仁614番地の1

 

 

アクセス方法

 

広い駐車場が完備されているので車でも行けますが、那覇バスターミナルから直通で行けるバスもあります。
バスで行く場合は、まず那覇バスターミナルに移動しましょう。

 

那覇空港出発の場合、まずはモノレールに乗って旭橋駅まで行きます。
旭橋駅から徒歩5分ほどで那覇バスターミナルに到着するので、そこで琉球バス交通89番糸満(高良)線に乗車し、糸満バスターミナルにて下車してください。
運賃はモノレール・バス合わせて大人1名840円と安く済みます。

 

 

営業時間

 

  • 9:00〜17:00(最終受付16:30)

 

 

休館日

 

  • 12月29日〜1月3日

 

※臨時休館日あり

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