宮古島でドイツ体験?うえのドイツ文化村

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宮古島でドイツ体験?うえのドイツ文化村

 

宮古島でドイツ体験?うえのドイツ文化村【宮古島】

 

うえのドイツ文化村ってどんなところ?

 

沖縄本島から南西方約290Kmの海上に浮かぶ離島「宮古島」。
リゾート地として人気のこの島には、なぜかドイツをテーマにした「うえのドイツ文化村」というテーマパークがあります。

 

37000坪を超える広大な園内には、ドイツに関わりのある建物や施設が立ち並んでいます。
中でも目を引くのは、ドイツに実在する古城「マルクスブルグ城」を原寸大で再現したレプリカのお城。
この城は「博愛記念館」という施設として開放されており、実際に中に入って見学したり、遊びながらドイツの文化を学べる資料館としても使われています。
博愛記念館は地上42mの高台から海を望む絶景スポットとしても知られており、宮古島旅行に行くなら寄っておきたいスポットのひとつとなっています。

 

博愛記念館の他にも、ドイツの伝統的な木のおもちゃで遊ぶことができる「キンダーハウス」など、ドイツにちなんだ施設が多く設置されています。
うえのドイツ文化村ではドイツの民族衣装を着て写真撮影をすることもできるため、記念撮影スポットとしても人気です。

 

また、うえのドイツ文化村では年に数回、地元の方が集まる大きなイベントが執り行われることもあります。
ゴールデンウィークには「鯉のぼりフェスト」、夏休みには「ダンケフェスト」、クリスマスシーズンには「イルミネーションフェスト」…などなど、うえのドイツ文化村は地元民にとってのイベントフロアでもあるのです。
付近に大きなリゾートホテルや観光客向けの屋台街もあり、うえのドイツ文化村は観光客・地元民問わず多くの方が集まる宮古島きっての人気施設になっています。

 

 

宮古島とドイツに何の関係があるの?

 

南国感あふれるリゾートを求めて宮古島にやってきた観光客のなかには、「どうして沖縄にドイツのテーマパーク?」と不思議に思ってしまう方もいるでしょう。
宮古島の住民なら誰でも知っている話なのですが、実は宮古島とドイツには古くから交流があったのです。

 

うえのドイツ文化村が建設されることになった背景には、1873年に起こったある事件が関係していました。
当時この付近を航海していたドイツの商船エル・イ・ロベルトソン号が、旧宮古郡下地村宮国の沖で台風のため座礁してしまったのです。
みなさんも知っての通り、沖縄の台風は一歩間違えば大勢の命を奪いかねない強力な災害です。ドイツの商船は、あわや乗組員全滅の危機に立たされました。

 

しかし座礁している船は、運よく宮古島の住民たちに発見されました。
当時の宮古島の方々は自分の危険を顧みずに、小さな漁船に乗って荒れた海に漕ぎだし、見事エル・イ・ロベルトソン号の乗組員たちを救助したのです。
その後も献身的に怪我をした乗組員たちを治療し、事件から1ヶ月後、乗組員たちは無事にドイツへと帰っていきました。
ドイツへと帰ってきた乗組員たちの話を聞き、いたく感動した時のドイツ皇帝ヴィルヘルム1世は宮古島に軍艦を派遣し、感謝の意を込めてドイツ皇帝碑文碑を建てました。

 

このことがきっかけで宮古島とドイツには友好関係が生まれました。
事件から100年以上が経った1987年、宮古島の方たちはこの逸話を後世に残すため「うえのドイツ文化村」の建設を始めました。
完成したうえのドイツ文化村にはゲアハルト・シュレーダー前ドイツ首相も訪れ、日独の文化交流の拠点としても大切にされています。

 

 

うえのドイツ文化村にはベルリンの壁がある!?

 

今や歴史の教科書にも載っており、誰もが知っている「ベルリンの壁」。
第二次世界大戦後、東西に分裂したドイツの首都ベルリンに建っていた歴史的建造物です。
ご存じの通り、ベルリンの壁は1989年のベルリンの壁崩壊事件によって無くなりましたが、その残骸の一部は歴史の遺物として博物館などに保管されています。

 

実はうえのドイツ文化村にも、当時ドイツを分断していたベルリンの壁の一部が保管されているんです。
高さ3.6m、重さ2.6tという巨大な壁が2枚、うえのドイツ文化村の「キンダーハウス」に飾られており、入場すればいつでも見学することができます。

 

保管されているベルリンの壁には、当時のドイツ人が描いた落書きが残されており、情勢が不安定だった当時の雰囲気をそのままに残しています。
ベルリンの壁が飾られているフロアには、壁の関連資料やドイツが分断されていた当時の写真が一緒に飾られています。
誰もが知っている歴史的異物ですが、実際に観る機会にはなかなか巡り合えない貴重な展示物です。

 

 

うえのドイツ文化村に関する情報

 

うえのドイツ文化村は、敷地内への入場そのものは無料となっています。
しかしマルクスブルグ城を再現した「博愛記念館」と、ドイツのおもちゃで遊べる「キンダーハウス」の2つの建物内に入るためには別途入場料がかかるというシステムになっています。
園内を散歩したいだけなら特に受付を介さなくても大丈夫です。

 

また、4月〜9月は火曜、10月〜3月は火曜と木曜が休園日となっていますが、休園日でも園内に入ることは可能です。
休園となるのは主に博愛記念館とキンダーハウスだけなので、その他「シースカイ博愛」などのアトラクションはいつでも利用可能です。

 

 

入場料

 

園内入場のみ

 

  • 無料

 

 

博愛記念館

 

  • 高校生以上 750円
  • 小中学生 400円

 

 

キンダーハウス

 

  • 高校生以上 210円
  • 小中学生 100円

 

 

共通券(博愛記念館・キンダーハウス)

 

  • 高校生以上 850円
  • 小中学生 400円

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県宮古島市上野宮国775-1

 

 

アクセス方法

 

うえのドイツ文化村は宮古空港から10qほどの場所にあります。
車だとおよそ20分で移動することが可能です。

 

まずは宮古島空港から県道190号線を通って南下してください。
途中、二股に分かれた場所があるので、右側を通って県道202号線に入ります。
宮国地区に入ったら、宮国スーパーのある通りで右折、県道235に突き当ったら再度右折します。
ここまで来れば、あとは案内板に従って走れば5分足らずで到着します。

 

 

営業時間

 

  • 9:00〜18:00(最終受付17:00)

 

 

休業日

 

4月〜9月 火曜日
10月〜3月 火曜日・木曜日

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