奇妙な食材の宝庫!?那覇市牧志第一公設市場
那覇市牧志第一公設市場ってどんなところ?
戦後すぐに立ちあがり、長きに渡って那覇市民の食生活を支えてきたのが那覇市牧志第一公設市場です。
沖縄料理に使われる食材なら何でもそろうといっても過言ではないほど、膨大な数の食品を取り扱っています。
戦後、この場所には大量の闇市が広がっていました。
闇市の業者は何度も立ち退きを求められましたが、戦後すぐの沖縄県にとって闇市はひとつのライフラインであり、ここが無くなれば生活が立ち行かなくなる市民も多かったため、結局最後まで市場が無くなることはありませんでした。
1951年には那覇市がこの場所に市場が必要であると認め、無許可の闇市は「那覇市牧志第一公設市場」として正式にスタートしました。
以来数十年にわたって地元の人に愛されてきた市場ですが、大型商業施設の増加に伴い、2000年代初頭には閉鎖の危機にも追い込まれました。
沖縄にもコンビニやスーパーマーケットが増え、わざわざ那覇市牧志第一公設市場まで行かなくても手軽に買い物が出来るようになったためです。
しかし 那覇市牧志第一公設市場は「観光客向けの施設」として舵を切ることで立て直しを図りました。
その作戦は見事に成功し、現在の那覇市牧志第一公設市場は「沖縄の珍しい食材が手に入る市場」として観光客に人気を博しています。
市場の中にお土産品を扱う店舗も増えてしまいましたが、多くの店舗は何十年も続く老舗の沖縄食材店の形態を保ったままです。
通常の観光地ではまずお目に掛かれないような珍しい食材が立ち並ぶ那覇市牧志第一公設市場は、食材を見て回るだけでも充分に楽しめますよ。
珍しい食材を探してみよう!
那覇市牧志第一公設市場には珍しい食材が多く販売されています。
沖縄は他県とは違った食文化が息づく場所であり、その食材も他県では滅多にお目にかかれないレアなものばかりです。
市場の中を歩いてみれば、きっとみなさんの想像をはるかに超えるような面白い食材が見つかるはずですよ。
ここで買える食材は様々ですが、有名どころでいうと「チラガー」があります。
チラガーとは沖縄の方言で「顔の皮」という意味で、一般的にはブタの顔の皮のことを指します。
なんとなく、テレビなどで沖縄の市場にブタの生首が置いてあるのを見たことはありませんか?あのブタの生首こそがチラガーです。
沖縄県民にとって昔から豚肉は貴重なタンパク源で、チラガーも燻製などにして食べられてきました。
チラガーは今でも居酒屋などでよく食べられていますが、那覇市牧志第一公設市場のスゴイところは「もはや沖縄県民でも滅多に食べない」というレベルで珍しい食材を取り扱っているところです。
「ヤシガニ」などはその代表格でしょう。環境破壊によって地元民でも滅多に見られない幻の食材となりつつあるヤシガニですが、那覇市牧志第一公設市場では普通に購入することができます。
時期にもよりますが、1匹あたり5000円〜1万円はするちょっと高級な食材ですが、スーパーマーケットなどではまず手に入らないレア食材なので興味のある方は探してみてください。
他にも、「中味(ブタの内臓)」「イラブ―(ウミヘビの燻製)」「ヒージャー刺身(ヤギ肉の刺身)」など、沖縄でしか見られない食材が盛りだくさんです。
ありきたりな沖縄料理に飽きてしまったという方は、那覇市牧志第一公設市場でレア食材を購入して食べてみてはいかがでしょうか。
買った食材は2階ですぐに調理してもらうこともできる
かなり珍しい食材が溢れている那覇市牧志第一公設市場ですが、多くの観光客は「そんな食材買っても調理できないよ!」と思ってしまうでしょう。
実際、ヤシガニやイラブ―といった食材の調理には、それなりの経験と技術が必要になります。
しかしご安心ください。買った食材をその場で調理してもらえるというのも、那覇市牧志第一公設市場の良いところなんです。
那覇市牧志第一公設市場は2階建てになっており、1階部分が食材の並ぶ市場、2階が食堂エリアとなっています。
1階で購入した食材を2階の食堂に持っていくと、その食材に合った調理法で美味しい料理を作ってくれます。
出来た料理は食堂ですぐに食べることができるので、旅行中のランチタイムにオススメです。
食堂で調理してもらうためには品数と調理方法に応じて調理代金がかかりますが、それでも3品500円〜とかなりお安くなっています。
調理代金はお店によっても違うので、詳しくは直接お店の方に聞いてみましょう。
那覇市牧志第一公設市場に関する情報
那覇市牧志第一公設市場は国際通りに隣接するアーケード街「市場本通り」の中にあります。
市場本通りの中に入って徒歩2〜3分ほどで到着しますが、1972年に作られた古い建物のため入口が若干分かりづらいです。
入口が分からない場合は、周囲のお店の人たちに聞いてみましょう。
入場料
市場なので入場料はかかりませんが、食材を調理してもらう場合には別途調理代金が必要になります。
場所・アクセス
住所
沖縄県那覇市松尾2-10-1
アクセス方法
那覇市牧志第一公設市場は国際通りに隣接する「市場本通り」の中にあるため、まずは国際通りを目指しましょう。
モノレール1本で那覇空港から国際通りまで直通できますし、国際通りは車で行くと駐車場を探すのが大変なのでモノレールで行くのがオススメです。
那覇空港駅出発→県庁前駅下車の場合の運賃は、大人260円・子供130円となっています
ゆいレール県庁前駅で降り、国際通りに入ったら徒歩10分ほどで市場本通りへの入り口が見えてきます。
市場本通りに入ったら、そのまま道なりに2〜3分歩いてみましょう。
緑色の「牧志第一公設市場」という看板が見えたら、その下にある入口をくぐってください。
営業時間
- 8:00〜20:00
※店舗によって異なります。
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