澄んだ水辺に癒される…垣花樋川の魅力
垣花樋川ってどんなところ?
南城市には「垣花樋川(かきのはなひーじゃー)」という場所があります。
垣花樋川は垣花集落の崖から湧き出る水が溜まってできた泉で、このあたりでは昔から生活用水として使われてきました。
今でこそ生活用水として使われることは少なくなりましたが、垣花樋川は今でも地元の人々の憩いの場として利用されています。
沸き出す水があまりにも綺麗であることから、垣花樋川は環境省によって「名水百選」に指定されており、飲料水として汲みに来る方もいるほどです。
水流は2本あり、向かって右側を「男川(イキガガー)」、左側を「女川(イナグガー)」といいます。
この名称は、垣花樋川がかつて人々の水浴びにも使われていたことが由来で、男の人は男川、女の人は女川で沐浴していたと伝わっています。
ちなみに一番下流に位置する水たまりは「馬浴(ウマアミシー)」と言い、家畜の馬に水を飲ませたり身体を洗ったりするのに使われていました。
知る人ぞ知るディープな観光名所ですが、垣花樋川の美しさに感動し、何度もこの地を訪れているという観光客も少なくありません。
一昔前までは地元の人しか来ないような場所でしたが、最近は噂を聞きつけた観光客が増えてきたため付近にカフェなどもでき、少しづつ注目のスポットとして人気を集め始めています。
このまま人気が高まり続ければ、垣花樋川が沖縄観光の定番スポットとして語られる日がくるのもそう遠い未来ではないのかもしれません。
垣花樋川は隠れた絶景スポット!
垣花樋川に初めて来た方は、その絶景に驚くことでしょう。
絶景といっても、眼下の街を見下ろせるとか、海を一望できるといったありきたりな眺めではありません。
垣花樋川は、その場所そのものが美しいという稀有な絶景スポットなんです。
自然に湧き出しているというのが信じられないほど透明で済んだ水が常時崖から流れ出しており、くぼみに溜まった水にも一切の濁りがありません。
泉を泳ぐ魚やエビなどの生き物の姿が水面からクッキリと見えるほどに綺麗な水が溜まっており、垣花樋川は本当に「絵に描いたような泉」なんです。
また、長年にわたって清水が沸き続けてきた崖には苔が茂っているのですが、この苔がまた見事なんです。
街中で目にするような薄汚れた苔とは全く違い、鮮やかな緑色で素人目にも生き生きしているのが分かる苔が風景を彩っています。
壮大な苔盆栽とでも呼べばいいのでしょうか、自然に出てきた苔というよりもプロの盆栽職人が育てたよう芸術品のように見えるほどです。
敷地内の地面の大部分は澄んだ水で覆われており、晴れた日には水が太陽光を反射して地面全体がキラキラと輝いているように見えます。
水分が豊富なので敷地内には色とりどりの花が咲き乱れ、花の周囲にはたくさんの蝶々が飛び交います。
垣花樋川の美しさを言葉で説明し尽すのは難しいですが、実際に垣花樋川を目の当たりにした方の中には「極楽浄土や天国のようだ」と表現する方もいます。
信じられないほどに美しい垣花樋川の光景、気になる方はぜひご自分の目で確認しに行ってみてください。
子供たちの水遊びに最適
垣花樋川はただ散歩するだけでも癒されるようなスポットですが、お子さんの水遊びにも最適です。
昔から地元の人々の水浴びに使われてきた泉ですし、幸いなことに現在でも立ち入り禁止にはなっていませんので自由に水浴びすることができます。
さすがに大人で水浴びをしている方はいませんが、夏になるとお子さんを連れて水遊びをさせている親子はよく目にします。
泉の中には何種類かの生き物が住んでいます。
ほとんど小さな生き物ばかりですが、よく探してみるとメダカやエビ、アメンボなどの生き物を見つけることができるでしょう。
基本的に水中には危険な生き物はいませんので、子供と一緒でも安心して遊ぶことができますよ。
垣花樋川に関する情報
垣花樋川は入場料はかかりません。
また、特に誰に管理されているわけでもないので24時間立ち入りが可能です。
ただし、垣花樋川までの道中にはハブが出る事がありますし、街灯などは一切ないので夜間の見学はオススメしません。
見学するなら日中、それも太陽の光が強い9:00〜15:00までが垣花樋川の魅力を感じるのに最適な時間です。
場所・アクセス
住所
沖縄県南城市玉城字垣花川原
アクセス方法
那覇空港からは車で40分ほどで行けますが、道が多少ややこしいのでカーナビなどを使って行くことをオススメします。
垣花樋川に行くためにはまず那覇空港自動車道(無料区間)に乗り、南風原南ICまで行きましょう。
そこからすぐに喜屋武(南)交差点を右折、しばらくは県道86号線を道なりに進んでいきます。
親慶原で道がつきあたったら右折して道なり、しばらくすると垣花集落に入ります。
集落に入ってしまえばあとは近いのですが、細かいルートが多くてややこしいので、ここからは案内板を見ながら進みましょう。
最近は垣花樋川を訪れる観光客が多いため、集落内には垣花樋川へのルートを記した案内板がいくつも立っています。
服装について
車を停められる場所から垣花樋川までは、急な坂道を5分ほど歩く必要があります。
足場が悪いので、歩きやすい靴を履いていくことをオススメします。
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