沖縄の伝統芸能はどこで見られる?
テレビで見た沖縄の伝統芸能…どこでやってるの?
沖縄は他県とは異なる文化を持つ場所です。
ほんの130年ほど前まで沖縄県は日本の領土ではなく「琉球王国」という独立国家でした。
そのため沖縄には異国情緒溢れる伝統芸能が多く伝わっており、その技術は今でも若者たちに受け継がれています。
沖縄を特集したテレビ番組でもよく取り上げられる沖縄の伝統芸能ですが、実際に目の前で見たことがあるという方はそう多くはないかもしれません。
なぜなら沖縄の伝統芸能は、地域の者にだけ受け継がれた「門外不出」の技であることも多く、あまり頻繁に観光客の前で披露されるものではないからです。
しかし最近では沖縄の伝統芸能を絶やさないために、出来るだけ多くの人に芸能を見てもらおうという動きも活発になってきています。
かつては身内の間だけで受け継がれてきた技術も、観光地のアトラクションとして公開されるようになってきているのです。
そこで今回は、数ある沖縄の伝統芸能の中から「観光客でも見ることのできる伝統芸能」をご紹介します。
沖縄観光の際には、秘伝の伝統芸能を楽しんでみてはいかがでしょうか。
エイサーを見るためには
「エイサー」は沖縄県に伝わる盆踊りの一種です。
一般的な盆踊りとは趣が異なり、一人一人が手持ちした太鼓を打ち鳴らしながら踊るのが特徴です。
エイサーを踊るのは主に男性で、迫力のある勇壮な演武に感動してしまう観光客も少なくありません。
本来のエイサーは旧暦のお盆に踊られるものなので、練習期間を含めても6月〜9月までしか見ることができませんでした。
しかし最近では、観光客が一年中エイサーを楽しめるようにと、複数の観光地でエイサーショーが行われるようになりました。
観光スポットで一年中エイサーが見られるのは、南城市にある「おきなわワールド」と、恩納村にある「琉球村」の2ヶ所です。
これ以外の場所でエイサーを見たいなら、やはり本格的なエイサーシーズンである6月〜9月が狙い目です。
旧盆の3日間なら観光地に行くまでもなく、街中の至るところで各自治体によるエイサーが行われます。
三線の演奏を聴くためには
沖縄の伝統芸能のなかでも最も簡単に体験できるのが「三線(さんしん)」です。
「三味線(しゃみせん)」に形が似ていますが全く別の楽器で、実は三味線よりも歴史が古い楽器だと言われています。
沖縄音楽には欠かせない三線ですが、ほとんどの観光地には三線を持ったスタッフが在籍しています。
観光地によっては三線の体験コーナーを用意していることも多いため、観光客自身が三線を弾くことも可能です。
三線の体験を行っている観光地は、本部町にある「海洋博公園」、南城市にある「おきなわワールド」、恩納村の「琉球村」、読谷村にある「むら咲むら」などです。
この他にも、各お土産屋さんなど多くの施設で三線体験コーナーが設けられています。
体験料金として500円〜1000円ほどかかってしまうことが多いのですが、海洋博公園は無料で三線体験を行っているのでかなりオススメです。
三線の演奏を聴きたいだけなら、国際通りなどにある民謡居酒屋が良いでしょう。
沖縄には三線を演奏を聴きながら食事ができる民謡居酒屋が多く、わざわざ三線だけ聞きに演奏会に行くよりもハードルの低い民謡居酒屋は観光客に人気を博しています。
ハーリーを見るためには
ハーリーとは、沖縄に600年以上前から伝わる爬竜船の競争です。
爬竜船(はりゅうせん)とは沖縄に昔からある手漕ぎボートのようなもので、平たく言えば伝統的なボートレースです。
各地域の力自慢が爬竜船に乗り込み、豊漁を祈願してレースを行います。
ハーリーが行われるのは、毎年旧暦の5月4日です。
土日や祝日などに合わせて若干日程がズレることはありますが、現在でも那覇市では毎年「那覇ハーリー祭り」が大々的に開催されています。
もちろん、この時期なら観光客も自由にハーリーを見ることが可能です。
ハーリーは年に1度しか行われないため、時期が合わなければまた来年まで待つしかありません。
ただし、最も大きな「那覇ハーリー」以外にも、「糸満ハーレー」「豊見城ハーリー」など、地域によって異なるハーリーが開催されることもあります。
これらは厳密に言えば違う伝統芸能なのですが、手漕ぎのボートでレースを行って豊漁を祈願するという部分は共通しています。
Sponsored Link