悲劇の英雄の城・勝連城跡とは

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悲劇の英雄の城・勝連城跡とは

勝連城跡ってどんなところ?

 

現在の沖縄県うるま市には、かつて「勝連城(かつれんじょう)」という城がありました。
勝連城の最後の城主は琉球王国軍によって滅ぼされてしまいましたが、現在でも城壁などの遺構が綺麗な状態で残っているため「勝連城跡」として扱われています。

 

勝連城跡は、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。
歴史的に見ても、首里城や識名園などの遺産群と並ぶほど貴重な城跡であると評価することができるでしょう。
現在は観光地として、世界各国から多くの観光客を集める人気スポットになっています。

 

首里城に比べると知名度が低い勝連城跡ですが、実はその歴史は首里城よりも古いとされています。
勝連城跡が築城されたのは12世紀〜13世紀ごろだと言われており、14世紀末に築城されたという首里城よりも200年以上古いということになります。
沖縄に現存している城の中で最も古い城が勝連城跡であり、その遺構は当時の人々の暮らしを知る貴重な手がかりにもなっています。

 

 

英雄?悪人?勝連城跡に伝わる謎の人物「阿麻和利」とは?

 

勝連城跡を語る上で欠かせないのが、「阿麻和利(あまわり)」という人物の存在です。
阿麻和利は勝連城跡を治めた最後の城主であり、沖縄の歴史的文献や時代劇などに多く登場する謎多き人物です。

 

阿麻和利という人物に対する評価は、地域によって180度反転します。
首里城のおひざ元であった那覇市では、阿麻和利は「悪人」という言い伝えが多く、またそのように信じている人が今でも多くいます。
しかし不思議なことに、勝連城跡の城下町であった勝連半島に住む人々にとって阿麻和利は今でも「英雄」であり、阿麻和利の英雄譚を伝える舞台も多く公演されているのです。
この事実だけでも、かつての琉球王国が決して一枚岩ではなかったことが分かって面白いですね。

 

沖縄に残されている多くの史書の研究により、阿麻和利は「琉球王国に対してクーデターを起こした城主」であったことが分かっています。
阿麻和利はかなり勇猛果敢な人物であったらしく、勝連半島の人々に悪政を強いていた勝連城の前城主を打ち取り、自らが勝連半島を治めることで人々からの尊敬を集めていました。
しかしそのあまりの強さから、首里王府に「クーデターを企んでいる」と見なされ、首里王府軍に攻め滅ぼされてしまったのです。

 

このような歴史的背景から、首里城の近くに住む人々には「阿麻和利はクーデターを目論んだ悪人」と伝わり、勝連半島の人々には「阿麻和利は悪政から自分たちを救ってくれた英雄」と伝わったものだと考えられています。
しかし不思議なことに、強大な首里王府軍に攻められたはずの勝連城跡には大きな戦いの跡が無く、阿麻和利が本当に首里王府と戦ったのかは依然として謎に包まれたままです。
今だその真実は明らかになっていませんが、勝連城跡に行った際には阿麻和利という人物に想いを馳せてみてください。

 

 

恋愛に効くパワースポット!?夫婦ガーとは

 

勝連城跡には、観光客にはあまり知られていないパワースポットがあります。
「夫婦ガー(ミウトゥガー)」と呼ばれる場所です。

 

「ガー」というのは沖縄の方言で「井戸」を意味し、夫婦ガーは「夫婦の井戸」という意味になります。
この井戸にはある言い伝えがあり、恋愛が成就するパワースポットとして昔から大切にされてきました。

 

夫婦ガーに伝わる言い伝えというのが、「この井戸の前で成就した恋は永遠のものになる」というものです。
ここで告白して付き合った相手とは、夫婦になって互いに死ぬまでずっと幸せに暮らせるといいます。
昔の人が考えたとは思えないくらい、なんともロマンチックな言い伝えですよね。

 

ただし夫婦ガーにはもうひとつ怖い言い伝えがあるので注意が必要です。
それは「夫婦ガーの前で失恋すると死ぬ」というものです。
夫婦ガーは、成功すれば永遠の愛が手に入り、失敗すれば命を落としかねないというリスクの高いパワースポットなのです。
幸せが手に入るだけではなくリスクも用意するあたりに、昔の琉球人の価値観のシビアさを感じます。

 

 

勝連城跡に関する情報

 

勝連城跡は世界遺産にも登録されている由緒ある遺跡ですが、なんと入場料はかかりません。
その代わりというわけでもありませんが、特にガイドや係員も常駐していないので、ある程度自分で歴史的背景などを調べてから行ったほうが面白いかと思います。
城跡に敷地内にはお土産屋さんや商店などの施設も一切ないので、飲み物などは近くのコンビニなどで用意しておいたほうが良いでしょう。

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県うるま市勝連南風原

 

 

アクセス方法

 

勝連城跡は、沖縄本島中部の勝連半島に位置します。
路線は多いのでバスでも行けますが、那覇空港からだと乗り継ぎが必要になるので車で行くことをオススメします。
車で行く場合、那覇空港からはおよそ1時間ほどで到着可能です。

 

那覇空港を出たら、国道330号線を経由して那覇空港自動車道に入り、そのまま高速道路の有料区間まで進みます。
高速道路を沖縄北ICで降りれば、あとは15分ほど道なりに進むだけで勝連城跡に到着できます。

 

 

営業時間

 

勝連城跡には営業時間がありません。
24時間いつでも見学可能ですが、絶景スポットとしても有名なので日中の見学をオススメします。
ただ、勝連城跡は知る人ぞ知る夜景の名所としても語られるので、余裕のあるかたは夜間に行ってみるのも良いかもしれません。
夜間は足元が悪いので、懐中電灯などを持参しましょう。

 

 

服装について

 

勝連城跡に行くときは、必ず歩きやすい靴で行きましょう。
実はかつて、勝連城跡は「難攻不落の城」としても知られており、現在でもその険しさは健在です。
敵が簡単に攻め入れないよう山の斜面を利用して築城されているので、城に辿りつくまでに街中ではなかなかお目にかかれないような急勾配の坂が続きます。

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