ダイビングができる池!?下地島の名所・通り池の秘密
通り池ってどんなところ?
宮古島の西側に位置する伊良部島・下地島には、これまで船で行くしか方法がありませんでした。
しかし2015年「伊良部大橋」が開通したことにより、伊良部島と下地島には宮古島から車でも簡単に渡れるようになりました。
そこで、宮古島に訪れた方にはぜひ下地島まで立ち寄っていただき、「通り池」というスポットを見学することをオススメしたいと思います。
通り池は、下地島の西端にある池の名前です。
断崖絶壁の岩場にぽっかりと2つの穴が空いており、両方の池はたっぷりと水を蓄えています。
陸側にある池が直径55メートル、海側の池が直径75メートルと、どちらもなかなか大きな池です。
この2つの池は人工的に作られたものではなく、自然に形作られたものです。
池は常に穏やかですが、内部を覗き込んでみると底が全く見えないことに驚かされます。
それもそのはず、通り池は水深50メートルという極端に深い池で、さらに2つの池は底で繋がっています。
片方の池に潜れば反対側の池に通り抜けることができる…ということが、通り池という名前の由来になっているといわれています。
通り池でダイビングをすることも可能!
「通り池の底は繋がっている」なんて言われても、底が全く見えないので上からでは確認することができません。
しかし実は、通り池にはダイビングの装備を着けて実際に潜ることも可能なんです!
とはいっても、ダイビングは通り池の真上からドボンと飛び込むわけではありません。
実は通り池の底の部分は海とも繋がっており、外海から海底のトンネルをくぐって池の中に進んでいくのです。
水深50メートルという、そんじょそこらのダイビングスポットよりもよっぽど深い池の底は、ダイビング経験者にとってもなかなかスリリングです。
底に近いほど日の光は入りにくく、水面を見ようとするとうっすらと青い光が差し込むに留まります。
太陽の光が当たる角度によっても水中の色合いが変わり、とても幻想的な光景を拝むことができます。
また、通り池は海と繋がっているため、底の部分には海の生き物が泳いでいます。
運がよければマンタやナポレオンフィッシュなどの大型魚類に出会えることもありますよ。
もちろん上から眺めても美しい!
通り池の魅力はダイビングだけではありません。
2006年には「国の名勝及び天然記念物」にも指定されているれっきとした絶景スポットなのです。
通り池は気になるけどダイビングはちょっと…という方でも、安心して見学に行ってみてください。
通り池を上から見ると、その圧倒的なスケールに身震いします。
ガイドブックに載っている写真では小さく見えるのですが、実際の通り池はかなり大きいです。
「もしも落ちたら…」と想像すると足が震えるほどの高さがあるので、見学の際は遊歩道側から慎重に覗きましょう。
晴れた日に通り池を覗くと、水面がコバルトブルーに輝いているのを見ることができます。
水そのものが真っ青になっているようにも見えますが、実際には通り池が深すぎて光を反射しているせいで青く見えています。
底が全く見えないほど深い池なのだと知ってから覗き込めば、この池のスケールの大きさにあらためて驚いてしまうことでしょう。
通り池に関する情報
通り池のダイビングは、少々難易度が高いためダイビング素人には許可がおりません。
ある程度ダイビング経験のある方ならチャレンジできますので、詳しくは地元のダイビングショップにお問い合わせください。
また、見学するだけなら入場料は無料です。
場所・アクセス
住所
沖縄県宮古島市伊良部字佐和田
アクセス方法
宮古空港から通り池までは、車で40分ほどで移動できます。
数年前までは船を利用する必要がありましたが、現在は伊良部大橋を渡れるのでかなり所要時間が短縮されました。
宮古空港を出たら、県道243号線→国道390号線→県道252号線を経由して伊良部大橋に向かってください。
そのまま伊良部大橋を渡り切ったら左折して県道204号線に入り、伊良部島の南部の海沿いを進んでいきます。
伊良部島と下地島を結ぶ最初の橋(伊良部橋)が見えたら左折し、そのまま道なりに進んでいってください。
下地島空港を回り込んだ先に、通り池の表示が見えてくるはずです。
営業時間
- 24時間見学可能
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