森の空気が感じられる静かなヒーリングスポット・轟の滝
轟の滝ってどんなところ?
轟の滝は、名護市に存在する滝の名前です。
沖縄本島の大動脈である国道58号線から少し道をそれたところにありますが、轟の滝のある場所はすぐ近くに街があるとは思えないような自然環境に包まれています。
そのため観光スポットとしてだけではなく、地元の人々が癒しを求めて訪れる憩いの場にもなっています。
滝の落差はおよそ28メートル、滝壺の幅はおよそ6メートル程度です。
全国の有名な滝と比べるとハッキリ言って小規模な滝ですが、滝の源泉となる大きな山や川が少ない沖縄県においては貴重な滝です。
轟の滝は規模の大きさで有名になった場所ではなく、昔から風光明媚な場所として知られてきました。
琉球王国時代にはすでにその存在が知られており、轟の滝を題材にした琉歌や和歌もたくさん残されています。
インパクトのある絶景スポットとはいえませんが、まさに「風流」を感じるためには絶好のスポットです。
名前の割には穏やかなスポット
「轟の滝」という名前を聞くと、かなり大きな滝の姿を想像してしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし轟の滝はその名前ほど大きな滝でもありませんし、水音が山に轟く…というほど迫力のある滝でもありません。
大きな滝の姿を想像してこの場所を訪れてしまうと、轟の滝を見て拍子抜けしてしまうかもしれません。
轟の滝はその名前に反し、かなり穏やかな場所です。
サァァァという静かな水音が響き、鳥や動物たちの鳴き声が聞こえてくる癒しのスポットです。
あまり人が多い場所でもないので、他人に気を使わず自然のなかで静かな時間を過ごすことができます。
また、轟の滝の脇にはカンヒザクラの木が自生しているため、桜の季節になるとさらに景観がよくなります。
一般に観光地としてよく知られている滝のような迫力こそありませんが、轟の滝は自信を持ってオススメできる自然豊かな景勝地です。
皆さんも名護市を訪れる際は、ぜひ轟の滝に立ち寄ってみてください。
何故か道が水没している理由とは!?
轟の滝に行くためには、車を降りて数百メートルほど歩く必要があります。
整備されているので対して険しい道のりではないのですが、1ヶ所だけ注意して欲しい場所があります。
道は途中までコンクリートでしっかりと舗装されているのに、何故か1部分だけ完全に水没している場所があるのです。
作った道が老朽化で水没したというわけではなく、意図的にそこだけ道を作らなかったというほうが正しい表現です。
橋などはないので、そこを超えるためには水に浸かるか、水の無い岩の部分などを選んで通行する必要があります。
深さは数センチ程度なので溺れたりする心配はありませんが、念のために濡れても大丈夫な靴やゾウリで渡ったほうがよいでしょう。
実はこの場所が水没していることには、れっきとした理由があります。
水没している部分には「御先七御水(うさちななうびい)」という名前がついており、昔から沖縄の聖地のひとつとして大切にされてきた場所なのです。
ここから湧いている水には神様が宿っていると考えられているため、遊歩道を作るときにコンクリートで埋めることができなかったということですね。
轟の滝に関する情報
轟の滝は、基本的に24時間入場が可能です。
ただ、常時管理されているわけではなく街灯などの用意もないため、夜間に行くと危険ですし何も見えません。
駐車場はかなり広いので、駐車スペースの心配をする必要は一切ありません。
入場料
- 無料
場所・アクセス
住所
沖縄県名護市数久田
アクセス方法
那覇空港からは、1時間強で行くことができます。
一般道から行く場合はもう少しかかってしまうので、高速道路を利用するのがベターです。
那覇空港を出たら国道331号線を南下して名嘉地ICから沖縄自動車道に入りましょう。
最北端の許田ICで高速道路を降り、そこからしばらくは国道58号線を道なりに北上していきます。
数久田まで来たら信号を右折し、あとは案内表示に従って5分ほど進めば轟の滝の駐車場に到着します。
駐車場からはさらに5分ほど歩いて轟の滝を目指しましょう。
営業時間
24時間見学可能。
服装について
足元が濡れる可能性があるため、ゾウリなどの濡れても大丈夫な履物を履いていくことをオススメします。
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