名護市の入口に立つ守り神・ヒンプンガジュマルを見学してみよう

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名護市の入口に立つ守り神・ヒンプンガジュマルを見学してみよう

ヒンプンガジュマルってどんなところ?

 

ヒンプンガジュマルは、名護市に昔から自生している大きな木の通称です。
種類は沖縄を代表する樹木「ガジュマル」なのですが、あまりの大きさから「街を守るヒンプン(沖縄の目隠し塀)のようだ」ということでヒンプンガジュマルと呼ばれるようになりました。
街中に生えている通常のガジュマルの木はせいぜい周囲5メートル〜10メートルといったところですが、ヒンプンガジュマルは直径30メートルもあります。

 

ガジュマルはかなり長生きする木としても知られているのですが、ヒンプンガジュマルは一般のガジュマルの樹齢も軽く上回ります。
琉球王国時代の記録によれば、ヒンプンガジュマルは少なくとも1695年ごろには有名なガジュマルとして名前を知られていたようです。
記録が本当ならば樹齢は少なくとも300年以上…実に江戸時代からこの場所に鎮座し続けたという歴史ある名木なのです。

 

歴史的にも非常に重要な木なのですが、ヒンプンガジュマルは地元の人々にとっての「守り神」でもあります。
ちょうど名護市の市街地に入る入口に立っていることから、ヒンプンガジュマルは名護の入口を守る木として親しまれているのです。

 

 

歴史的にも重要な場所

 

琉球王国時代の名護市の記録には、ヒンプンガジュマルの昔の姿が度々登場します。
今も変わらない姿で残っているヒンプンガジュマルは、琉球王国の歴史を読み解く上でも非常に重要な役割を果たしているのです。

 

例えば、1600年代後半の歴史書にはヒンプンガジュマルが生えてから成長していくまでの様子が記録されています。
もともとこの場所には「リュウキュウマツ」という沖縄特有の松の木が生えていたのですが、ヒンプンガジュマルはその松に隣接して成長を始めたといいます。
ガジュマルは周囲の木や岩に巻きつくようにして成長していくため、ヒンプンガジュマルもリュウキュウマツの木を飲み込むようにして大きくなっていきました。
やがてリュウキュウマツだけが寿命を迎え、現在はヒンプンガジュマルだけが残る形になった…という、歴史書にはかなり細かい経緯までが記されているのです。

 

また、ヒンプンガジュマルの根元には三府龍脈碑という石碑の復元物が置かれています。
三府龍脈碑は琉球王国の偉人・蔡温という方が建てたもので、漢文と和文で琉球王国の政治についての意見が書かれています。
当時の琉球王国では「首都を那覇から名護に移すべきではないか」という論争が巻き起こっていたのですが、発言力のあった蔡温が「安易に遷都すべきではない」と名護の人々に伝えた石碑だといわれています。

 

他にも、ヒンプンガジュマルに関する逸話は数多く残されています。
沖縄県の、特に名護市の歴史を調べる上で、ヒンプンガジュマルとの関わりを切り離すことはできません。

 

 

沖縄の人々の文化や考え方が詰まっている

 

ヒンプンガジュマルという存在そのものに、沖縄県民の考え方がギュッと詰まっています。
実際に行くときには、ヒンプンガジュマルに関わる沖縄県民の考え方を知っておくと、より見学が面白くなるはずですよ。

 

まず「ヒンプン」とはそもそもなんなのかという疑問に関してです。
ヒンプンとは沖縄の古民家に設置されている目隠し塀の一種で、外から家のなかを見えにくくする働きがあります。
しかしヒンプンはシーサーなどと同じ「魔除け」としての役割も持っており、玄関にヒンプンを置いておくと魔物が入ってこられなくなるとも言われています。
名護市の場合、ガジュマルの木を街をまるごと守る巨大なヒンプンとして扱うことで、街の中に悪いものが入ってこられないようにしているのです。

 

ヒンプンガジュマルを単なる魔除けではなく「守り神」として扱うのも沖縄県民特有の考え方かもしれません。
もともと沖縄県には自然物を信仰する文化があり、沖縄で聖地と呼ばれている場所を訪れると、たいてい巨岩か巨木が鎮座しているものです。
ヒンプンガジュマルもまた人々の信仰を集めるのに充分な大きさを誇っており、今でも地元の人々が祈りを捧げに訪れることもあります。
そもそもこの周辺には大きな道路が通っているにもかかわらず、道路をわざわざ湾曲させてヒンプンガジュマルを避けていることからも、この木がどれだけ大切にされてきたのかを窺い知ることができます。

 

 

ヒンプンガジュマルに関する情報

 

ヒンプンガジュマルは街の入口に立っている木なので、入場料は特にかかりませんし24時間見学可能です。
ただし専用の駐車場が無いので、じっくり見学するためには付近でコインパーキングなどを探す必要があります。

 

 

場所・アクセス

 

 

住所

 

沖縄県名護市 大東1丁目1

 

 

アクセス方法

 

那覇空港を出発する場合、高速道路を使えば1時間強で到着します。
ヒンプンガジュマルの場所は沖縄自動車道の最北端である許田ICからそう遠くないため、道さえ間違えなければすぐです。

 

那覇空港を出たら、まず国道331号線を一旦南下して名嘉地ICに入ります。
そのまま沖縄自動車道を端まで直行して、許田ICを降りたらしばらく国道58号線を直進します。
東江4丁目の交差点まで来たら右折して県道84号線へ、そこから2つめの信号(東江1丁目交差点)を左折したらすぐにヒンプンガジュマルが見えます。

 

 

営業時間

 

  • 24時間見学可能

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