那覇市の新しいフォトスポットになるか?全長15mの巨大な「龍柱」
龍柱ってどんなところ?
那覇市若狭、つい最近完成したばかりの「那覇クルーズターミナル」のすぐ近くには「龍柱」というランドマークがあります。
龍柱は龍の姿をした高さ15メートルの巨大な柱で、沖縄県庁へ至る道路を挟むようにして2本が建造されています。
那覇クルーズターミナルを利用して海側から沖縄へ訪れた方に対しては、この柱が「沖縄本島の入り口」という印象を与えています。
龍柱ができたのはごく最近で、完成したのは2016年ごろです。
このような龍の形をした柱を建てる文化はもともと中国から伝わってきたといわれており、今回の龍柱も「福州市との友好都市締結30周年」を記念して建てられました。
すぐ近くにある「福州園」も福州市との友好都市締結10周年事業で建てられたものですし、このあたりは中国に関連する建造物が多いんです。
しかし龍柱は、一時期全国ニュースでも取り上げられた経歴を持ちます。
龍柱の建造にはなんと3億円以上がかかっており、「税金の無駄使いだ!」と大バッシングを受けてしまったのです。
今回は政治に関する批評は控えますが、地元の人のなかには完成した今でも龍柱を良く思っていない人が少なくありません。
ただ、沖縄を訪れる観光客のなかには龍柱を写真撮影スポットとして利用する方も増えてきているようです。
文字にするとインパクトが伝わりにくいかもしれませんが、実際に目の当たりにすると「高さ15メートルの柱」というのは中々に壮観です。
横に立って写真撮影をするとサイズ感がおかしい写真が撮れてしまうので、ちょっとしたフォトスポットとしては密かに盛りあがっています。
龍柱に立ち寄ったら何をすればいいの?
龍柱の製作を決めた翁長知事は、「シンガポールのマーライオンに匹敵するようにしたい」とコメントしています。
残念ながら今のところマーライオンに匹敵するような観光スポットになる様子はありませんが、とにかく沖縄観光の目玉にしたいというのがこの柱の建造目的のひとつだったようです。
実際に立ち止まって龍柱を観察するという方は少なく、ほとんどが車で通りすぎるときにチラ見するといった感じです。
観光雑誌などに掲載されていることもありますが、わざわざ行くというよりは他の観光スポットに移動するときに軽く見学するくらいがオススメです。
降りて見学したいという方は、龍柱の横に立って写真撮影をしてみても良いでしょう。
これだけ巨大な龍柱は県内を見渡しても他にありませんので、写真に収めたときのインパクトは抜群です。
しかし龍柱は同じような目的で建てられた「福州園」に比べればはるかに小規模なスポットですし、周囲に他の目玉スポットがあるというわけでもありません。
規模が大きいとはいえあくまで石像にすぎませんので、わざわざ立ち寄る観光地としてはちょっとディープだといえるでしょう。
どうして龍の形をした柱なの?
沖縄県外の人にとっては、そもそもなぜ龍の形をした柱を建てる必要があったのかと疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。
今回は便宜上、「龍柱」をこの建造物特有の名前のように扱いましたが、実は龍柱というものはここだけでなく沖縄県内各地に存在します。
その昔、琉球王国は中国と深い親交があり、中国から伝わってきた文化をいろいろと吸収していました。
龍柱ももともとは中国の文化だったのですが、いつしか琉球王国でも使われるモチーフになったとされています。
ですから、よくよく探せばここ以外にも龍柱を見つけることができるでしょう。
有名どころで言えば「首里城」にも大きな龍柱がありますし、沖縄県庁や沖縄県警といった公的な機関の入り口にも龍柱は建っています。
さすがに高さ15メートルに及ぶ龍柱は若狭のものくらいですが、旅行中に様々な龍柱を探してみるのも面白いかもしれませんね。
龍柱に関する情報
龍柱は野外に建っている石柱なので、入場料は一切かかりません。
また、交通量の多い道路沿いに建っているので24時間いつでも見学が可能です。
場所・アクセス
住所
沖縄県那覇市若狭1丁目26
アクセス方法
龍柱までは那覇空港から車で5分程度で移動できます。
ルートも、空港を出て那覇西道路を直進するだけなので迷う心配もありません。
波の上うみそら公園を超えたあたり、右手側に大きな2本の龍柱が見えてくるはずです。
ただ、車で行くと意外と見落としそうになるので注意が必要です。
龍柱は開けた場所にあるわけではなく、ビルや電柱が立ち並ぶ場所に紛れているので気づかずに通り過ぎてしまう方も少なくありません。
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